私は、大阪府高槻市にて、建設業許可および産業廃棄物処理業・産業廃棄物収集運搬業の許可申請を中心に業務を行っております、行政書士浜田温平事務所の浜田温平です。 開業以来23年、高槻市を拠点に、茨木市、島本町、枚方市、寝屋川市、池田市、守口市、箕面市、大阪市、摂津市、吹田市、豊中市など、北摂地域を中心に活動してまいりました。
建設業界にとって大きな影響を持つ「経営事項審査(経審)」の加点制度について、知事許可業者の評価が実質的に倍増する見直しが行われるとの報道がありました。
公共工事の受注に直結する経審評点。今回の制度改正は、とりわけ地域密着型の中小建設業者にとって重要な意味を持ちます。
【経審とは何か?】
経営事項審査(経審)とは、公共工事を受注する建設業者が受ける客観的評価制度です。
評価項目は大きく以下のとおりです。
・経営規模(売上高など)
・経営状況(財務内容)
・技術力(技術者数など)
・社会性等(法令遵守、社会保険加入状況など)
この総合評点(P点)が高いほど、入札参加資格において有利になります。
【今回のポイント「知事許可業者の加点倍増」】
従来、経審における加点評価は、大臣許可業者を想定した仕組みが多く、知事許可業者にとっては必ずしも十分な評価がなされていない面がありました。
今回の見直しでは、
・知事許可業者に対する評価項目の見直し
・地域貢献・人材確保等に関する評価の拡充
・一部加点項目の実質的倍増
といった方向性が示されています。
これは、地域インフラを支える中小建設業者の役割をより正当に評価する動きといえます。
【なぜ今、見直しなのか?】
背景には、
・建設業の担い手不足
・地域建設業者の経営環境悪化
・災害対応力の確保
といった課題があります。
大規模業者だけでなく、地域に根差した知事許可業者の存在こそが、災害時の初動対応や日常の維持管理を支えているという認識が強まっています。
【知事許可業者にとっての実務的影響】
今回の加点拡充は、単なる制度変更ではありません。
実務上、次のような影響が想定されます。
① 入札ランクの上昇可能性
評点が上がれば、より上位ランクの公共工事に参加できる可能性が広がります。
② 元請機会の増加
下請中心から元請への転換の足掛かりとなる可能性。
③ 経営戦略の見直し
社会性加点や人材育成項目を意識した経営が、より重要になります。
【今、建設業者が取るべき対応】
制度改正はチャンスでもあります。以下の点を改めて確認しましょう。
・社会保険加入状況の整備
・技術者配置の適正管理
・財務内容の改善
・法令遵守体制の強化
・地域貢献活動の記録整理
経審は「受けるだけ」の手続ではなく、経営の見える化ツールでもあります。
経審対策は、単なる点数計算ではありません。
・許可区分の見直し(大臣・知事)
・業種追加の検討
・技術者の配置戦略
・変更届出の適時提出
といった、許可行政全体との整合が必要です。
特に知事許可業者にとっては、今回の制度改正を機に、「自社は本当に現状の許可形態で最適なのか」を見直す好機といえます。
今回の「経審加点 知事許可で倍増」は、
・地域建設業への評価是正
・ 中小業者への追い風
・経営改善へのインセンティブ強化
という意味を持つ重要な改正です。 制度変更を待つのではなく、今から準備する企業が次の入札で優位に立つことになります。







